Health&Beauty Labo

令和になっても『美容』と『健康』をこよなく愛する二児の母

【美容】温泉に入って、なりたい美肌に

「温泉に入るとお肌の調子がいい」と感じたことはありませんか? 温泉成分のおかげだとは知っていても、泉質などによってお肌にもたらされる効果が違うことは意外と知られていません。

今回は、そんな「泉質別」の美肌ポイントを書いてみたいと思います。

 

 

【なりたい美肌に合わせて、泉質を選ぼう!】

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温泉といえば、やっぱり期待したくなるのはお肌への効果!

温泉はしっとり保湿や、つるつるクレンジング、くすみ対策や美白など、さまざまな美肌効果が期待できます。

スキンケアを狙っていくなら、泉質選びも注目したいポイント。

目的に合わせた泉質を、温泉選びの参考にしてみてください。

 

 

【泉質別に美肌効果を読み解いてみましょう!】

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◾️「塩化物泉」お肌しっとり&しっかり保温

塩化物泉は、溶存物質(※)が1,000mg/kg以上で、塩素イオンが20ミリバル%以上含まれている鉱泉のこと。

海水の成分によく似ていて、なめてみると塩辛いのが特徴です。

入浴すると塩化物泉の塩分が肌に付着して、汗の蒸発を防ぎます。

そのため、肌が冷めにくく、体を芯から温めてくれるので、冷え性の方におすすめです。

また、肌表面が塩のベールで包まれるので、入浴後はお肌しっとり、保湿効果が期待できます。

※溶存物質…鉱泉1kg中に含まれる、ガス性以外の物質の総量

 

 

◾️「二酸化炭素泉」シュワシュワ気泡でむくみ解消

細かな気泡に全身が包まれる二酸化炭素泉は、炭酸ガスがお湯に溶け込んでいいます。

湯温が高くなると炭酸が気化して弱くなってしまうため、ぬる湯になっているのが一般的です。

皮膚から吸収された炭酸ガスは、血管を拡張して、血のめぐりをスムーズにします。

血液循環が良くなるので、湯温が低めでも体はしっかり温か。

炭酸ガスの血行を促すはたらきで、皮膚の血流は通常時の3倍以上になるといわれています!

リンパの流れも促進され、むくみの解消や老廃物の排出促進作用まで期待できます。

 

 

◾️「炭酸水素塩泉」美肌の湯の代名詞! 湯触りはまるで美容液

炭酸水素塩泉は、旧名・重炭酸土類泉(カルシウム炭酸水素塩泉・マグネシウム炭酸水素塩泉)、旧名・重曹泉(ナトリウム炭酸水素塩泉)のこと。

カルシウム炭酸水素塩泉・マグネシウム炭酸水素塩泉は、鎮静作用があり、リラックス効果に期待大。

ナトリウム炭酸水素塩泉は古い角質をやわらかくし、皮脂を乳化させて汚れを落としやすくする、石けんのようなはたらきをします。

なめらか&スベスベを実感できるのがこの泉質の特徴で、美肌の湯の代名詞となった理由です。

 

 

◾️「硫酸塩泉」ぷるんとしたハリを!

硫酸塩泉は、含有成分により3つのタイプに分かれます。

・ナトリウム硫酸塩泉

お肌に水分を補ってくれる化粧水のようなはたらき。肌をうるおわせることで、コラーゲン生成のサポートが期待できる、アンチエイジングの湯です。

 

・カルシウム硫酸塩泉

かゆみを抑えるカルシウムの鎮静効果は、乾燥肌の方でも安心。しっとりした湯上がり肌をつくってくれます。お肌に弾力を与えてくれるので、ハリアップにも期待!

 

マグネシウム硫酸塩泉

生苦味(せいくみ)泉とも呼ばれ、無色透明で、独特の苦い味があるのが特徴。美肌をサポートします。

 

 

◾️「硫黄泉」シミ予防・便秘解消に

硫黄泉はメラニン分解を促すため、「シミ予防の湯」「シミ抜きの湯」とも呼ばれています。硫黄泉は2種類あります。

・単純硫黄型

解毒・殺菌作用があり、美しいエメラルドグリーンになりやすい泉質です。空気に触れると黄白色や緑白色のイオウ沈殿物ができます。

 

硫化水素

eriさんも大好きだという、温泉特有のゆで卵のような匂いがするのがこちら。乳白色になりやすい温泉です。硫化水素ガスによる血行促進、また、代謝が促進されることで便秘解消、デトックスも期待できます。アクセサリーなどの金属類は、湯気に触れただけでも変色するので、注意が必要です。

 

 

◾️「酸性泉」くすみ対策・肌のキメが整う

不要な角質を落としてくれるピーリング作用で、くすみ対策・美白効果が期待できます。肌のキメを整え、収れん作用もあるので、女性の人気を集めています。酸性度が高く刺激が強いため、お肌の弱い人はご注意を。

 

 

【美肌目的なら、pH】

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pHは酸性とアルカリ性の度合いを数字で表したもの。pHは14まであり、真ん中のpH6以上7.5未満を中性として、数値の小さい順に「酸性<中性<アルカリ性」としています。

 

人のお肌は、pH 4.5~6の弱酸性。汚れがたまると酸性に傾きますが、弱アルカリ性の温泉に入ることで、皮膚の汚れが中和します。

 

・酸性(pH6未満)

ピーリング効果でつるつる肌に。殺菌効果も期待できます。

pH2未満は強酸性、pH2以上3未満は酸性、pH3以上6未満は弱酸性です。

 

・中性(pH6以上7.5未満)

肌に優しい温泉です。温泉で湯ただれ・湯かぶれを起こしたことのある方にもおすすめ。

 

アルカリ性(pH7.5以上)

肌の余分な皮脂を乳化する、石けんのような効果が。湯上がりのお肌はスベスベです。

pH7.5以上8.5未満は弱アルカリ性、pH8.5以上はアルカリ性、pH10以上は強アルカリ性です。

 

 

【美肌の友「メタケイ酸」も要チェック】

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メタケイ酸は、化粧水などにも含まれている美肌成分。含有量が50mg以上(温泉1kgあたり)なら美肌に有効とされており、100mg以上の温泉もあるんですよ。泉質名に登場しない成分ですが、脱衣場などに掲示されている「非解離成分」の欄をチェックすると、含有量が記載されています。

 

 

【まとめ】

泉質に応じた効能について書きましたが、やっぱりリフレッシュ効果も大事にしたいですよね!

雰囲気も含めて、自分のベスト温泉

見つけていただけたら嬉しいです!